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2018年07月20日

クラウンブランドの崩壊





15代目となる新型クラウンが6月26日に登場予定であることはすでに当ブログで触れましたが、予定通りその当日に販売が開始されました。
また、昨年のモーターショーで公開された「クラウン コンセプト」とまったく変わらないスタイルで出てきたのは、大方の予想通りということになるでしょう。
そのスタイルについて、管理人は当ブログで以前から酷評してきましたが、まるで5ドアハッチバックのような、リアを絞り込みすぎたデザインはやはりどうしても不格好としか思えません。
高級車らしい堂々とした風格に欠ける今回のクラウンは、個人的に歴代モデルの中で最悪のスタイルだと断言できるほどです。
かつてトヨタに存在したアリストあたりの後継モデルといった印象で、従来のクラウンとはずいぶんとかけ離れたスタイルになってしまいました。
そして、登場後に詳細を知ったことで、クラウンらしいと思えない部分はそのスタイル以外にもいろいろとあることが判明したのです。

まずは価格ですが、もっとも安いグレードでさえ460万円というそのプライスを見て、目玉が飛び出るほどビックリしました。
最高グレートでは700万円を超え、こちらについては上級グレードが廃止となったマジェスタ並のレベルとされることをあらかじめ聞いていたのでそれほどは驚きませんでしたが、しかしその価格帯はもはや初代セルシオや3代目あたりのマジェスタと同等となり、クラウンもずいぶん高価なクルマになったものだと痛感せざるを得ません。
もっとも、価格の上昇はクラウンのみならず他の車種も同様で、しかも今回のクラウンはプリクラッシュセーフティーやレーダークルーズ、インテリジェントクリアランスソナーといったものが全グレードに標準装備となっているので高価になるのはわからなくはないものの、300万円もあれば最上級グレードが買えた時代が懐かしく感じられるというものです。
しかも、そこで矛盾しているとしか思えないのがメーカー側が考えている、クラウンの購買層をもっと若返らせたいという狙いです。
まるでスポーティーカーのようなスタイルにもそのことが表れていますが、果たして若い世代がそんな高価なクルマを買えるとでもいうのでしょうか。
まぁ若いといっても購買層の平均がこれまでは60代なのを40〜50代にしたいということのようで、そのぐらいの年齢であれば買えなくはないとも思えるものの、その40〜50代のうちどれほどのユーザーがクラウンの購入を検討するのかといえば、あまりいないような気がします。
それにこれまでは外車に比べて安いということも国産車の大きな武器だったと思うのですが、クラウンがそれほど高価になってしまっては、ベンツやBMWといった欧州車を買った方がいいと考えるユーザーも少なくないことでしょう。
確か12代目のゼロクラウンも購買層の若返りを図ろうとしたモデルだったはずですが、結局はあまり成功しなかったような気がします。
そういった前例があるのは、やはりクラウンは高齢ドライバー向けのクルマというイメージが定着しているからだとしか思えないのですが、今度は成功するのでしょうか。

次にグレード構成についてですが、管理人としては今回もまたロイヤル系とアスリート系という2つのモデルが出てくるのを当然のことのように思っていました。
しかし、実際には従来のロイヤル系がB・S・Gなど、そしてアスリート系がRSというグレード名とされたのです。
ここで問題なのは、5代目からの非常に長い歴史があった「ロイヤルサルーン」というグレード名をあっさりと捨て去ってしまったことで、管理人としてはその点でもまたクラウンとはまったく別のクルマになってしまったとしか言いようがありません。
しかも今回は標準グレードとRSのスタイル上の差があまり感じられず、すべてのグレードが従来でいうところのアスリートのようなイメージになってしまいました。
RSに関しては今回のようなスタイルでもまだいいとは思うものの、標準グレードまでもがスポーティーすぎるスタイルになってしまったことも大問題と言えるでしょう。
それは、以前からの購買層である年齢の高いユーザーに、スタイルが若向きすぎてそっぽを向かれる可能性があるからです。
そのうえ、それだけならまだしも、クラウンは公用や法人向けとして販売される台数も非常に多いクルマだったはずで、そういったところでは後席に大切な人を乗せる機会も多々あるわけですが、クーペスタイル化によりその後席のヘッドクリアランスがどうしても不足しがちになり、頭部に直射日光が当たるケースも多くなりそうな今回のクラウンは、ショーファーカーとしての使用にはまったく不向きとだしか思えません。
トヨタがそういった後席の居住性のことまで考えて今回のクラウンを世に問うたのかどうか、甚だ疑問です。
かなり多かったと思われる公用や法人の需要を切り捨ててまでクーペスタイルにしたかった、とでもいうのでしょうか。

そもそもクラウンというクルマがそれほど若返りを図り、走りまで徹底的に追求する必要があるのかどうかもよくわかりません。
これからますます高齢者が増えていく中で、むしろその高齢ドライバーが安全で快適に運転できるクルマを目指すべきで、また走りの面においても日本の法定速度内で運転しやすいハンドリングであればそれでよく、乗り心地を極上にしたりするほうがクラウンには相応しいような気がしてならないのですが・・・
残念ながら最近ではそういったクルマがめっきり少なくなってしまったように思えてなりません。
走りのほうはレクサス車に任せればよく、なにもクラウンまでもが欧州車並の操縦性にこだわる必要はないでしょう。

一方、今回のクラウンで褒めれるところといえば、全幅を先代と同じ1800mmにしたこと、そして標準グレードに限り最小回転半径を5.3mに抑えたことぐらいなものです。

というわけで、昔から好きなクルマなだけについ力説してしまいましたが、このように内外ともに従来からのクラウンとはかけ離れたようなクルマになってしまったことが本当にショックでなりません。
ここまでくると、もう無理してクラウンを名乗る必要はないとさえ思えたり・・・。
個人的には先代の14代目をもって、恐ろしいほど長く続いてきたクラウンブランドがついに崩壊してしまったとしか思えないというのが正直なところです。
まぁ管理人がどんなに好きになれなくても、このクラスの国産セダンでまともなクルマといえば今となってはもはやクラウンしかないという感じもするので、まさか4代目や9代目のようにコケることはないと思いますが、果たしてどれほど売れるのでしょうか。
posted by SS at 21:00| Comment(0) | トヨタ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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